美白成分「トラネキサム酸」で美白になろう
ご無沙汰しております。
最近、本業の方が忙しく社内で研究発表等があり、ブログを更新できませんでした。
今後は本業が疎かにならない程度にブログも更新していければと思います。
本日は美白、美肌成分の「トラネキサム酸」についてです。
紫外線による皮膚へのダメージや、加齢によるシワ、ソバカス、ニキビ、色素沈着などにお悩みの方は多いと思います。
今回は現役薬剤師がトラネキサム酸を薬学的な観点から効果、副作用、服用するにあたっての注意点を紹介していきたいと思います。
トラネキサム酸とは
トラネキサム酸とは、人工的に合成されたアミノ酸です。本来は出血を止める止血剤や、風邪などの喉の痛み、炎症を抑える抗炎症薬であり医療用医薬品として現在も使われています。病院で風邪薬を処方されると高確率で処方される医薬品のため皆様も一度はお目にかかったことがあると思います。
抗炎症、止血剤として作用する一方で、2002年に厚生労働省からトラネキサム酸には美白効果があると認められました。
さらにその後、トラネキサム酸にはダメージを受けた肌の修復作用もあることが発見されました。つまりトラネキサム酸には「止血作用」、「抗炎症作用」、「美白作用」、「肌修復作用」の効果があるということです。まさに万能薬ですね。
トラネキサム酸は医療用医薬品だけでなく市販薬としても販売されています。
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こちらの商品は8週間の服用で肝斑が改善される報告がある大ヒット商品となっています。時間が無くて美容皮膚科へ行けない方にお勧めの商品となっています。
トラネキサム酸を服用するにあたっての注意点
上記に記載した様にトラネキサム酸には「止血作用」があります。
用法、用量を無視し、過剰摂取をすると血が固まりやすくなり血栓のリスクが生じてしまいます。必ず指示通りの服用をしましょう。
また経口避妊薬(ピル)を飲んでいる方はトラネキサム酸を服用するのは絶対にやめましょう。血栓が出来やすくなり、心筋梗塞、脳梗塞発症のリスクが上昇します。必ず医師、薬剤師に相談するようにしましょう。
化粧品でトラネキサム酸を使用する
上記に記載した様に心筋梗塞、脳梗塞などの血栓系の既往がある方は安易にトラネキサム酸を服用しない方が良いです。しかし美肌、シミや肝斑を治したい方にはトラネキサム酸はほぼ必須な医薬品です。女性は何歳になっても女性であり、美を追求したいもの。
そんな時にはトラネキサム酸配合の化粧品を使いましょう。
化粧品でトラネキサム酸を取り入れても血液内に入っていくことは量はごく微量になるため血栓のリスクは低くなると考えられます。
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こちらの商品にはトラネキサム酸2%に加えハイドロキノン2%が配合されています。ハイドロキノンとは簡潔に言うと「美白剤」です。漂白作用によりシミを薄くする効果があります。美白、美肌を求めるのであればこれらの成分を同時に補うことが出来る化粧品を使用するようにしましょう。