やっさんのお薬、筋トレブログ

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人工甘味料の摂取で糖尿病?

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フィットネス、ダイエットが流行となり日本国民のボディメイクに対する意識が高まっている現在、「シュガーレス」「カロリーゼロ」と表記した商品をコンビニ、スーパーで見かけない日は無い。

これらの商品には砂糖の代わりに「人工甘味料」が使用されている商品がほとんどです。

市販や海外製のプロテインにもカロリーを抑えるために人工甘味料が大量に配合されています。筋肥大を増幅させる方法は下記の記事をご覧ください。

 

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ボディメイクをしている方々の身体は常に糖質を欲しています。つまり甘いものへの欲求が強いです。そのため甘いがカロリーゼロの「人工甘味料」は必要不可欠なものです。

「人工甘味料」は私たちの生活を支えている便利な添加物ですが一方で最新の研究で危険性があることが判明しました。

今回は「人工甘味料」が体内に及ぼす悪影響を紹介していきたいと思います。

 

人工甘味料とは

人工甘味料とはその名の通り化学的に合成された甘味料です。人工甘味料は「合成甘味料」「糖アルコール」と2種類に分類されます。

「合成甘味料」は人工的に合成された甘味料であり、代表的なものにアスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースなどがあります。いずれもショ糖よりも甘みが高く最大で13000倍もの甘みをだす成分もあります。これほど甘いにも関わらずゼロカロリーです。体に良いわけないです(笑)

「糖アルコール」は自然の成分から合成した甘味料となっています。代表的なものとしてエリスリトール、ラクチトール、マルチトール、ソルビトール、キシリトールなどがあります。合成甘味料より体内への危険性が比較的少ないと言われています。

 

 

人工甘味料によるインスリン分泌の有無

ボストン大学医学部の研究の記事によると、「我々の膵臓は人工甘味料にも反応し、多量のインスリンを出し、血糖値に悪影響を与える」と記載されていました。この研究が世間にも知れ渡り、「人工甘味料=体にわるい」というイメージが根付いてしまいました。

しかし、最新の研究結果によると人工甘味料を摂取摂取してもインスリン分泌に変化はないことが証明されました。

この研究結果により食品メーカーは人工甘味料を使用した「カロリーゼロ」、「シュガーレス」などの商品をバンバン出すようになりました。

しかし深く調査を行っていった結果、恐ろしい事実が判明しました。

 

人工甘味料による体内への悪影響

その➀ 血糖値の感受性の上昇

上記にも記載した様に、人工甘味料は血糖値の変動に悪影響は与えません。

しかし、シントン大学の研究結果によると頻回な人工甘味料の摂取は、血糖値上昇の感受性が増大することが判明しました。

簡潔に説明すると、頻繁に人工甘味料の摂取を続けると、たまに砂糖を摂取した時に血糖値の上昇が通常よりも爆発的に上がってしまうということです。血糖値が爆発すると膵臓は過度の刺激を受けインスリンを出します。これを頻回に繰り返していくと膵臓はダメージを受け糖尿病になる可能性が大幅に上昇します。

その② グレリンの大量分泌

人工甘味料は種類によってはショ糖より数万倍の甘さを感じます。私たちの身体は舌だけでなく、胃、腸、膵臓も甘みを感じとることができます。その中でも胃は甘みを感じると「グレリン」という食欲を増大させるホルモンが分泌されます。ショ糖の数万倍の人工甘味料を摂取するとグレリンは大量に分泌されます。

イメージすると

人工甘味料摂取→グレリン大量分泌→空腹感を強く感じる→過度な食事→肥満→糖尿病

といった感じです。肥満になるとインスリンの効きが悪くなるため糖尿病になりやすくなります。

 

その③ うつ病のリスク

アメリカ国立衛生研究所では26万4000人の中高年を対象とし、人工甘味料入り飲料を頻繁な摂取をさせた研究結果によると、毎日4缶以上飲んだ人たちは、飲まない人たちと比較すると、うつ病の発症が31%も上昇することが判明しました。

原因は人工甘味料の1種である、「アスパルテーム」がうつ病のリスクを高めると言われています。アスパルテームは体内で代謝されると、フェニルアラニンやメタノール、アスパラギン酸に分解されます。過剰のフェニルアラニンやアスパラギン酸が体内に残留すると、神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの原料であるチロシンやトリプトファンが脳へ送られるのを妨害してしまいます。その結果、神経伝達物質が減少し、うつ病のリスクが上昇すると言われています。

神経伝達物質のホルモンについては過去の記事を参照してください。

 

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最後に一言

薬剤師である筆者も、ボディメイクを行っており人工甘味料を多量に摂取していた時期もありましたが、現在は怖くて摂取をしておりません笑。プロテインなども甘味料がオフのものを使用しています。

今後のためにも皆様、人工甘味料の摂取はほどほどにしましょう。