今度は発がん性?もうタピオカは飲むな!
タピオカ着色料第2弾でございます。
先日取り上げた「イカスミ団子」ことタピオカミルクティーの着色のアレルギー性について記載致しました。お読みになっていない方は下記のリンクから飛べますので是非どうぞ。
今回はこれ
このブラックタピオカについてです。
じつはこのブラックタピオカ
発がん性物質です。
正確に言うとこのタピオカに使われている着色料に発がん性物質が含まれています。
今回はこちらを化学的に分析していきたいと思います。
ブラックタピオカとは?
タピオカの原料はキャッサバです。キャッサバ自体の断面は白色をしています。
1990年代に第一次タピオカブームではココナッツミルクに白いタピオカを入れたのが大ブームとなりました。
これがタピオカ本来の自然な色です。現在流行しているブラックタピオカはタピオカに着色料の「カラメル色素」を混ぜ込んだものです。
このブラックタピオカに使われているカラメル色素に発がん性があると報告されています。ではカラメル色素について深く掘り下げていきましょう。
カラメル色素とは?
カラメル色素とは着色料として用いられている食品添加物であり、着色だけでなく香り、コクをもたらす効果があると言われています。
カラメル色素には4つの種類があります。
・カラメルⅠ 糖類を加熱
・カラメルⅡ 糖類に亜硫酸を加えて加熱
・カラメルⅢ 糖類にアンモニウム化合物を加えて加熱
・カラメルⅣ 糖類に亜硫酸とアンモニウム化合物を加えて加熱
カラメルⅠについては自宅でカルメ焼きを作るのと同じ原理であり、ただの砂糖を煮詰めたものです。食品としては毒性がなく安全性が高いものとなっています。しかし高コストのため日本ではこの製法があまり見られなくなりました。
カラメルⅡについては現在日本では製造禁止となっています。
問題なのがカラメルⅢ、カラメルⅣです。いずれも日本で主流に使われている着色料でありながら発がん性をもっています。
なぜ発がん性を持つ?
カラメルⅢとカラメルⅣはいずれもアンモニウム化合物を加えられて製造されています。この製造されたときに副産物として4-MEI(4-メチルイミダゾール)が生成されます。この4-MEIは2007の国家毒性プログラムが発表した研究結果によると4-MEIを投与したマウスに腫瘍発病率が増大した研究結果が得られました。
カラメル色素分類の見分け方
現在の食品表示法の表記では「着色料」、「カラメル色素」という表示だけです。つまりⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのうち我々はどれが使われているのか分からない状態であり避けられない現状となっています。すなわち私たちは日頃から発がん性物質を摂取しているかもしれない状況となっています。
食品表示法で表記からカラメル色素の分類が確認できない今、我々消費者がまず意識しなければいけないことは「カラメル色素」に発がん性を含んでいると認識することです。
カラメル色素を含む食品一覧
ブラックタピオカ、コーラ、レトルトカレー、鰻のたれ、インスタント食品、アイスクリームなどにカラメル色素が含んでいます
アメリカ人はコーラを常飲しているため、アメリカではカラメル色素の安全性が社会問題となっており、州によって4-MEIの摂取量を法律で義務付けられている程です。29μg以上の4-MEIを摂取すると10万人に1人がんを発症する危険性が報告されているため、カルフォルニア州では清涼飲料水に含まれる4-MEIの含有量を29μg(=0.029mg)を上限とし、それ以上の場合は、がんのリスク表示を義務付ける法律となっています。
まとめ
上記に記載した様に、日本では「カラメル色素」の分類が表示が義務付けられていないため目視で分類を判別するのはほぼ不可能です。しかし、カラメル色素が「発がん性物質」という知識を持ち、危険性を知り、注意することは可能です。毒性の高い着色料が入っているという意識を持ち日々の生活でカラメル色素を摂取しすぎないように調節していきましょう。