やっさんのお薬、筋トレブログ

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不妊治療中に飲みたい妊活サプリメント

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ここ数年の間に「不妊」、「妊活」、「不妊治療」という言葉を良く聞くようになりました。国の報告によると10年程前は約10組の内1組程度が不妊で悩んでいると言われていましたが、現在は約3組のうち1組が不妊を心配したり悩んだりした経験があると報告されています。

 

 

不妊の原因

原因の1つとして挙げられるのが結婚の晩婚化です。

2015年度の厚生労働省のデータによると、男性の初婚年齢は約29歳、女性の初婚年齢は約29歳といわれています。これは女性社会進出により晩婚化が進んでいると考えられています。不妊率は30歳から徐々に増加し、35歳を過ぎると明らかな不妊率の増加傾向が見られます。

また不妊の原因は女性だけではありません。WHOの調査によると、男性側の原因、男女両方の原因を合わせると48%は男性側の原因があることが分かりました。

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男性不妊の因子としては、ストレス、食生活の乱れ、睡眠不足、喫煙、アルコール等により精子の質が低下、いわゆる造精機能障害なることが不妊の原因となっています。

本日は不妊改善につながる生活習慣、食事、サプリメントを紹介したいと思います。

 

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不妊体質を改善したければこれだけは徹底しろ!

ハーバード大学による女性看護師を対象とした調査結果によると適切かつバランスの良い食事を心がけるだけで妊娠率が上昇するデータがあります。

でもバランスの良い食生活って何?何を食べればいいの?何を食べちゃいけないの?

と思われる方が非常に多いと思います。

これから下記に記載する食生活におけるポイントを守れば排卵障害が改善する可能性があると言われています。

1. 低GI値の食材を摂取する

2.DHA.EPA.を摂取する

3.適度なコレステロールを摂取する

4.葉酸、ビタミンD.E、亜鉛を摂取する

これら4つのポイントが不妊に効果的と言われています。 

では1つずつみてきましょう。

 

低GI値の食材を摂取する

GIとは炭水化物が分解され、糖に変化するまでのスピードを現した数値です。つまり低GI値の食材とは血糖値が急激に上昇するのを防ぐ食材ということです。

パン、ご飯、麺などを食べると私たちの体内では「糖化」という現象が起こります。

糖化とはタンパク質が糖と結合して変性することであり、いわゆるタンパク質が焦げるというイメージです。糖化=老化と考えてもいいでしょう。

この糖化が卵子を老化させることになります。

簡潔にまとめると主食を低GI値の炭水化物を摂取し糖質を制限すれば糖化(卵子の老化)は防げます。

低GI値(50以下)の食品は玄米、全粒粉パン、玄米、胚芽精米、さつまいもなどがあります。

卵機能向上のためにも積極的に主食を低GI値の食品に置き換えるよう心掛けましょう。

 

2.DHA.EPA.を摂取する

DHA、EPAは不飽和脂肪酸の1つであり主にサバ、イワシなどの青魚に含まれます。

効果は「血液サラサラ」、「中性脂肪の低下」、「高血圧」、「動脈硬化」などがあります。血液をサラサラにすることで子宮や卵巣の血流を良くし妊娠しやすい体質になります。

血中のDHA、EPAを1%上げるだけで妊娠率が10%、出産率が15%上昇するデータあります。積極的にDHA、EPAを摂取しましょう。

青魚が苦手な人はサプリメントで補うのも1つの手段です。

 


 

 

 

 

3.適度なコレステロールを摂取する

総コレステロール値が少ない女性ほど卵子数が少ないと報告されています。

菜食主義者や野菜中心の食生活を送っている方は妊娠前はある程度コレステロール値を高める必要があります。

青魚、アボカド、オリーブオイル、アーモンドなどの良質な脂質を適度に摂取し、バター、マーガリン、肉の脂などを控えることで良いコレステロール(善玉コレステロール)を増やし、悪いコレステロール(悪玉コレステロール)を減らす食生活を送りましょう。

 

4.葉酸、ビタミンD.E、亜鉛を摂取する

厚生労働省は、妊娠中、妊活中の女性に葉酸を積極的に摂取するよう呼びかけています。

葉酸は直接的には不妊治療に効果はありませんが、造血作用や細胞分裂促進作用があるため子宮内環境が良好に保たれ着床しやすくなります

妊娠中に胎児は活発に細胞分裂を繰り返します。妊娠初期には心臓、脳や脊髄の基になる神経管が作られます。この時期に大量の葉酸が必要になり、葉酸が欠乏すると神経管閉鎖障害のリスクが高まると言われています。葉酸は体内に蓄積されにくいため妊娠中は積極的に摂取するよう心掛けましょう。

 


 

 

ビタミンDは妊娠を希望する女性にとっては欠かすことのできない栄養素です。

ビタミンDの摂取によりAMH(抗ミュラー管ホルモン)が増加し妊娠率を高める効果があります。

また体内ビタミンD濃度を上げることで体外受精の成功率の上昇や習慣流産のリスクが下がることも報告されています。

 


 

 

ビタミンEはギリシャ語では「子供を産む」という意味があります。ビタミンEは別名トコフェノールと呼ばれ、ギリシャ語のtocosは「子供を産む」、pheroは「力を与える」と由来されています。

 ビタミンEは超強力な抗酸化作用を持ち活性酸素から卵子を守ります。また血流を改善することにより子宮内膜が厚くなり着床しやすくなります。

 


 

 亜鉛は体内で不足すると卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンの働きが弱まり、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの分泌量が減り卵胞の成長が遅れ排卵が遅くなります。

また男性では亜鉛が不足しているとテストステロン量が減り。精子の減少や無精子症などの発症リスクが上がることがあります。

是非夫婦でとって頂きたい栄養素です。

 


 

 いかがだったでしょうか?

本日は不妊についてでした。

私の薬局でも不妊治療でご相談に来られる方が過去に比べ急増しています。内服薬で治療効果を高めつつ今回紹介した生活習慣を実施して頂ければさらに治療効果は増加すると思います。

参考程度でもいいので是非お試しください。